2015年5月27日水曜日

FeatureFocus ZooKeeper


ZooKeeper
各ソフトウェアエンジンの前面には、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)があります。2007年にGreen Hippoは、メディアサーバーテクノロジーの分野に新しいコンセプトを導入し、ヒポタイザーを、エンジンとZooKeeperと呼ばれる独自のGUIに分けました。ヒポタイザーのエンジンとは、車に例えるならばエンジンであり、ZooKeeperはハンドル、メーター、ペダル、ギアボックス等々になります。V3での経験を基に、ヒポタイザーV4では、インターフェースをより直感的に、より機能的に、よりモダンにしました。


プロ使用のメディアサーバーの中で最もユーザーフレンドリーなインターフェースとして知られているヒポタイザーV3ZooKeeperでは、望みの様にデスクトップをコンフィグ出来、カスタムビューを作成してボタンをクリックするだけで見る事が出来ます。V4ZooKeeperでは、より早くより直感的にデスクトップをデザイン出来るだけで無く、パラメーターやコンポーネントの固定及びダイナミックコントロールを造り、ローカル及びHippoNetネットワークに接続されたユニットで使用出来ます。全くのカスタムコントロールウィンドウを作成する為に複雑なスクリプトはもう不要で、インターフェースは主にドラッグ&ドロップで各ウィンドウのサイズを設定出来ます;タッチスクリーン使用時には大変便利です。

更に、ヒポタイザーV4ではホームスクリーンが導入されました。必要な全ての機能がショートカットキーでアクセス可能で、将来のアップディト、DMX/Art-Net/TCPIP/OSC/MIDIサポートが追加されたので、一度ショーをプログラムしたら、最新の照明卓に慣れたオペレーターが嫌いなマウスを振り回す必要はありません。


照明卓のオペレーターでは無い人にとっても、夫々のレベルエディターには優れた機能があります。これらのフィールド内では計算式を使用する事が出来ます。例えば、ズームが100%に設定されている場合、"/3 Enter"とタイプすると、33.3%にレベルが設定されます。他の例としては、Xポジションのレベルをインバートするには"! Enter"とタイプするだけで"? Enter"とタイプすれば、ランダムな値が入力されます。


複数のヒポタイザーを作業する”Hippo Techs"には、V4 ZooKeeperのダイナミックメディアマネージメント、アウトプットマネージメント及びコンフィグレーションウィンドウで劇的に不要なマウスクリックを減少させる事が出来ます。各コンポーネントに出入りして設定する変わりに、1つのコンポーネントは1つのクリックでネットワークされたヒポタイザー全てをユーザーに表示します。


もう一つの進化は、ZooKeeperサブウィンドウです: Karst, Boreal, Taigaではコンテンツ出力に加え複数のZooKeeper出力があります。複数モニター(ビジュアリゼーションやライムラインプログラムに便利)を使用して、ZooKeeperウィンドウをこれらのモニター中に拡大するのではなく、完全に独立したZooKeeperウィンドウを造る事が可能です。2つの画面を使用してコントロールをより深く拡大しましょう。これはヒポタイザーV3では不可能です。


最後に、ビジュアリゼーションを念頭に、ZooKeeperアプリケーション内に直接ビジュアライザーを構築するだけでなく、ビジュアライザーウィンドウを作成したカスタムインターフェース上に直接ビジュアライザーをドラッグ&ドロップする事が出来ます。これにより、ローカルのフルフレームレートプレビューを作成する事が出来、これも以前のヒポタイザーでは出来ませんでした。


FeatureFocus LiveInputCard


オプションのインプットカード

Hippotizer V4用のライブキャプチャーとインプットカード
多くのヒポタイザーユーザーのメイン機能として、ビデオをメディアサーバーに入れるライブキャプチャーがあります。これにより、カメラフィードをクリエーティブに又はシンプルなIMAGとして使用出来ます;全てはグリーンヒポのZookeeperソフトウェアでコントロール出来ます。ヒポタイザーV4では、ライブキャプチャーをメディアレイヤーとして使用し、ジオメトリー、エフェクト、カラーチェンジがリアルタイムで行えます。更にクロマキーの様なエフェクトがレイヤーミックスモードで可能なので、ほぼ無制限なデザインをクリエイト出来ます。

グリーンヒポでは、ヒポタイザーV4レンジでDatapathキャプチャーカードを使用しています。これらのカードは、入力解像度の自動感知等の重要な機能が備わっています;設定の心配は不要です。同時に、Datapathとの共同作業でヒポタイザーはキャプチャーから出力まで非常に低いディレイを達成しました。

モデル名:Amba
スロット数:1
1キャプチャーカード(DualDVIを除く)又はSMTPEカード

モデル名:Karst
スロット数:1
1キャプチャーカード(DualDVIを除く)又はSMTPEカード

モデル名:Boreal
スロット数:2+1
Borialは最大3枚の追加カードを装着可能。
パターン1:2枚のキャプチャーカードとSMTPE
パターン2:2枚のキャプチャーカードと1GbEthernetカード
パターン3:1枚のキャプチャーカードとSMTPEと1GbEthernetカード

モデル名:Taiga
スロット数:2+1
Taiga2枚の追加カードを装着可能。既に10GbEアップグレード済。

ノート:デュアル
DVIカード(2xDVI-DL)Karst又はAmbaには実際の寸法が大きすぎて入りません。

ヒポタイザーV4の各システムは最低1枚のキャプチャーカードが装着出来ます。AmbaKarst1枚のカード、BorealTaiga2枚のカードを装着可能です。システムタイプにより異なるモデルのキャプチャーカードを選択して下さい。

AmbaKarstDVI, 3G-SDI, Compositeが可能な1枚の入力カードを装着出来ます。デュアルディスプレイポートカードが最近リリースされたので、まもなく使用できる予定です。

Boreal2枚のキャプチャーカードと追加のオプションカードが装着出来ます。(10GBネットワーク又はSMPTE) これにより、Brealは例えば、4x3G-SDI又は4xDVI入力が可能です。


Taigaには標準で10Gbネットワークがあり、その上にBorealと同様なキャプチャーセットオプションの2枚のキャプチャーカードを装着出来ます。

詳細は弊社熊谷にご連絡ください

FeatureFocus Preset


プリセット

ヒポタイザーV3のポピュラーな機能の1つにプリセットがあります;Zookeeperアプリケーションから状況を素早く保存呼び出しが出来、ショーのプログラムを速く行う事が出来ます。ヒポタイザーV4ではより進化したプリセットになりました。新しいカスタム可能なZooKeeperレイアウトシステムでプリセットはショーの作成・操作がよりパワフルに行えます。

ヒポタイザーV4には2つの基本タイプのプリセットがあります:レイヤーとミックスです。レイヤープリセットは1レイヤーに関する情報を保存し、システム内で他のレイヤーと使用出来ます。ミックスプリセットは、特定のミックスからのレイヤー全体に対する情報を保存し、他のミックス同様に再生出来ます。プリセットはタイムラインの一部として使用でき、DMXから再生したり、ZooKeeperアプリケーション内で使用して、ヒポタイザー使用時に多くの方法で便利に使えます。


プリセットのレコードは、Recordボタンを押して、プリセット情報が空きのスロットを選択するだけです。


ディフォルトでは、レイヤープリセットは、レベルを除く全てのフィルターをオンでレコードします。フィルターはプリセット内に保存されている情報を設定します。オンにされたフィルターはパラメーターを覚えており、オフのフィルターではその情報を覚えません。例えば、これはジオメトリーのみのプリセット作成時に非常に重要です。フィルターをダブルクリックすると、そのフィルターのみオンになり、シングルクリックでは個別フィルターをオン・オフに設定出来ます。ヒポタイザーV3とは異なり、プリセットは、レコードオンリーでフィルター出来るので、より簡単に使用出来ます。ミックスプリセットも同様なフィルターがあります;ミックスプリセットは全体的な状況や見た目を保存する為によく使用されます。


前のヒポタイザーヴァージョンとの大きな違いの1つは、プリセットバンクの追加です。メディアマネージャーの様に255プリセットの255バンクがあります。


システムのコントロール方法により、プリセットの使用方法には幾つかの方法があります。例えば、現場でZooKeeperを使用してショーを直接作成する際には、プリセット選択をレイヤーセレクターに追加して、シンプルでパワフルなレイヤーレベルとプリセットコントローラーを造ります。


プリセットセレクターピンはエンジン内のMixSourceピンの下にあります(Engine/Mix/Source/Presetselect)。また、プリセットはタイムライン上に直接ドラッグしたり、各レイヤーからプリセット選択ピンを再生出来ます。両ケース共に、プリセットへの変更は、これを参照するタイムラインに自動的にアップディトされます。

最後に、DMXもプリセットを再生出来ます。プリセット選択ピンを含むストックレイヤーパーソナリティやカスタムパーソナリティを作成出来ます。プリセット選択を使用したDMXパーソナリティを使用するには、全てのピンをアップディトオンリー設定する必要があります。さもなければ、プリセットは、プリセットで設定したピンレベルを上書きできません。

Featute Focus SHAPE アライメントツール

Feature Focus – SHAPE Alignment Tool

Dプロジェクションマッピングは、エンターテイメント業界でも急速に広がっています。3Dの作業工程は、3Dモデリング、UVマッピング、コンテンツ作成等多くの複雑な作業になります。現場では、無線を通じてのピクセル単位の作業を夜を徹して行うことになります。


通常は、コンテンツの4点を手動で選択して、実際の構造物の各ポイントにあてはめ、3D構造の各フラット面に調整する作業です。夫々のフラットな面に4ポイントとなります。モデルが多面体になる程、調整が必要なポイント量は増加します。マーケットにはこの方法でビデオをマップする製品が多くあります。この方法は多くの時間が必要となり、カーブした面では良い結果を得るのは難しく、複数プロジェクターを使用する場合には、より時間が必要となります。


SHAPESアライメントツールは、この複雑な工程をシンプルな工程にします。構造体が如何に複雑であろうとも、SHAPEは構造物全体に正確にマップする為に4ポイントの位置が解れば良いだけです。SHAPEは複雑なカーブでも問題無く取扱いが出来、あなたの視点から見難いポイントもマップ出来ます。

SHAPEアライメントツールソフトウェア内であなたの3Dモデルを表示する新しいウィンドウが開きます。



このビュー内でモデルのヴァーチャルな頂点(Vertex)を選択し、Crosshair(マウスの十字点)を使用して構造体の実際のポイントに調整します。SHAPECrosshairは色々なシチュエーションにコンフィグ可能です。色、厚さ、丸のサイズを変更したり、水平・垂直ラインまたは両方を設定できます。Crosshairの移動は矢印キーで行います。ディフォルトではピクセル単位で移動しますが、CtrlShiftで動きを増加出来ます。プロジェクターが変な角度で吊り込まれピクセル量が最大化され構造に当たっても、問題ありません。左右移動が無くアップしたい場合、SHAPEUpアングルを調整すれば、ターゲットカーソルは望みの様に対応します。


調整は暗い場所で行うのがベストです。場合によっては暗すぎてモデルが見えない場合があります。プロジェクションのバックグラウンドの色を変えて環境照明としたり、マップ中にFを押して、構造物をフラッシュさせてポイントを確認する事が出来ます。

複数のプロジェクターでビルの同じエリアを投射している場合、Hを押して他のプロジェクターのモデルを“隠して”調整しているプロジェクターのモデルのみを見る事ができます。


構造体の調整は素早く出来る物ではありません。SHAPEは、複雑な3D構造物の調整に4ポイントで対応出来る唯一の市販の3D Mapperです。


FeatureFocus GENLOCK


Genlockは、ブロードキャストアプリケーションで広く使用されているシステムで、Hippotizer V4のオプションです。ヒポタイザーでの役割とどの様に使用すべきかを説明します。

Genlock(又はジェネレーターロッキング)は、カメラやメディアサーバー等のビデオ作成のビデオフレームの同期のテクニックです。ビデオシステムは、連続した固定イメージを毎秒一定数を伝送するシステムなので、これらイメージ間のタイミングが非常に重要になります。例としてはヨーロッパのビデオ規格では毎秒50フレーム(50Hz)で、1フレームは20マイクロセカンドになります。ヒポタイザーが50Hzビデオを作る場合、オンボードクロックは各フレーム間で20マイクロセカンドをカウントします。ビデオを造る夫々の機器にはクロックがあり、信号チェインのディストリビューションアンプ(DA)、カメラ、ディスプレイ等の殆ど全ての機器にもクロックがあります。この場合、各機器は正しいフレームレートを作成しますが、ビデオフレームは機器毎に違うタイムになります。

通常のプロジェクションアプリケーションでは、“フリーホイール”システムは非常にうまく機能します:ヒポタイザーからの50Hz信号は、スクリーン上にビデオを投影するプロジェクターにケーブルを伝わって行きます。同じフレームが他のプロジェクターに1・2マイクロセカンド違っても問題ありません。2台以上のプロジェクターが同じイメージをブレンドしても、信号間の差が1フレーム内ならば、オーバーラップとブレンディング内で吸収されてしまい、Genlockは不要です。これに必要なのは、全ての出力が同時に同じビデオフレームを表示する言い変えればコンテンツがフレーム同期で再生することです。(これはヒポタイザーのシンクコンポーネントで達成できます。)

複数のビデオストリームが、全く同じ時にフレームが到達する必要があるアプリケーションでは、Genlockが重要になります。2つの異なるプロセッサーでドライブされる1つのLEDビデオウォールが良い例です。フレームアライメントの小さな差が早い動きのコンテンツでは“テアリング”として現れます。Genlockを使用するもう1つのよくある使用例としては、4Kディスプレイで、4つのHDフィードを使用してフル4Kイメージを造るマルチ入力機器があります。これらの場合では、HippotizerGenlockが重要です。


Genlockには、内部または外部ソース(ハウスシンク)の2つのオプションがあります:内部Genlockはシステムの全ての出力が同時に発生させます。出力の1つを同期ソースとして使用して行います。外部Genlockは、ブラックバースト又はトリレベルシンクどちらかのSyncGeneratorでヒポタイザーに同期信号を送ります。外部シンクはテレビスタジオで通常使用され、カメラからディスプレイへの各機器が一緒にロックされます。


GenlockAMD Catalystコントロールセンターでコンフィグされます。正しく機能するためには、全てのディスプレイが同一のEDIDを持つことです:これはGreen Hippo Mimic EDID managers又はAMD’s EDID Emulationで設定できます。

FeatureFocus OutputManager



アウトプットマネージャー

Hippotizer V4ソフトウェアの心臓部には、新しいエンジンがあります。新しいエンジンへのアクセスとコントロール機能をフルに発揮する為に、全く新しいアウトプットマネージメントシステムを構築しました。ヒポタイザーV3での古いエンジン設定オプションは完全に無くなり、全てのメディアサーバーテクニシャンに気に入って頂けるはずのコンポーネントに置き換わりました。この新しいアプローチは"トレードショー機能"とは異なり、毎日仕込が変わる状況でも簡単に望みの設定が可能な全てのヒポタイザーテクニシャンが待ち望んでいる機能です。出力数の増加に加え、プリプログラムやプリビジュアリゼーションに対するより最適なワークフローの為に、望む時に望むオプションが使用出来る直感的なインターフェース内に全てがあります。


快適なオフィス・スタジオで、又は現場でショーの準備をしていても、貴方が必要としているどのような設定でも、アウトプットマネージャーは素早く簡単に実行する事が出来ます。プロジェクションを使用する為にオーバーラップの設定が必要だったり、外部スプリッターでLEDプロセッサーが必要な場合があります。また3D面に対して複雑なプロジェクション設定をする為に、SHAPEを使用したり、ビジュアライザーを使用してショーのプリプログラムをしたり、クライアントに貴方の考えをプレゼンする必要がある場合があります。Hippotizer V4では、同じシステムから同時に、リアルタイムで機能するピクセル単位の正確性を持つテストカードを使用して、これらの作業全てを行う事が出来ます。


V3を使用しているヒポタイザーオペレーターは、特に会部スプリッターが含まれる複雑な出力設定のアシストとしてビデオマッパーを使用する事が多いと思います。Hippotizer V4では、ビデオマッパーは複雑なLEDマッピングの作業としてビデオマッパーを使用する方法に戻ります。アウトプットマネージャーはこれらの複雑な設定に必要なコントロールレベルとなり、解像度又はパーセントのどちらかを使用し、直感的なユーザーインターフェースを併用して、必要性を考慮しながら、ミックス、ビューポート、アウトプットをコンフィグする事が可能になりました。更に、予めプログラムされた設定1つの出力に基づいてアウトプットマネージャーをコンフィグして、次に出力装置を接続してからアウトプットを再パッチする事が出来ます:ショーに先立つ準備の為に色々なLCDモニターを探す必要はもうありません。アウトプットマネージャーがシームレスで役立ちます。



出力の全ての新しい可能性の他に、アウトプットマネージャーは、ミックスと呼ばれる全く新しいヒポタイザーのコンセプトを導入しました。全てソフトウェア内で、複数のインターリム又は末端のディスティネーションにソースを複数及びユニークなパッチを可能にするので、リアルワールドの出力にこれらのミックスを更にパッチする前にクリエーティブで貴方の持つメディアを効率的に分配する事が可能です。Hippotizer V4では、1つの出力にアサインされたミックスを作成し、複数出力に渡って拡大(又はクローン)したり、出力がアサインされていないミックスを作成する事も可能です。これは、サブミックスの可能性を導入する事になり、ユーザーにプリミックスを可能にし、例えばスクリーンに送出前に、全てのカメラ入力を造る事が出来ます。システム上にスペアの出力がある場合、フルフレームレートのローカルモニターを作成し、リレー経由でメインミックスにいれ送出前にカメラ入力をプレビューする事が可能になります;最先端のメディアサーバーテクノロジーでありながら従来のビデオテクニックを取り入れる事が出来ます。各ミックスは最大16レイヤーを実行可能な能力があり、最大のミックス数はハードウェアにより異なります:Ambaでは4ミックス、Karstでは8ミックス、Borealでは12ミックス、Taigaは無制限です。V3では不可能だった、1台のシステムで複数サーバーショーのプリプログラムが可能になりました。
アウトプットマネージャーを理解する最も早道は実機を使用して見る事です。